サスティナブルとはいったいなんなのか。
環境に配慮した商品と言えば聞こえはいいが、本当の所はどうなのか。
サスティナブルとは何なのか。
誰のためのサスティナブルなのか、という吐露です。
他の業界の事は分かりませんが紳士服業界についての動きを少し書いてみます。
紳士服業界の今
2021年8月4日の繊研新聞によると2011年の紳士服専門店の売上高は3843億ありました。
カジュアル化が進んでいきながらも維持はしていたのですが、2018年から陰りが見え始め
2020年度には2814億円と急激にしぼんでいます。
2020年のコロナでリモートが進み、スーツを着る機会もネクタイを締める機会も大幅に減りました。
スーツがなくなることは無いですが、今後も着る機会や購入頻度はグッと下がってくると思われます。ますます厳しくなりますね。
スーツの年間支出額
2021年2月5日 日経MJ新聞
これはスーツで支出された金額を2人以上の世帯数で割り返した価格です。
この表からわかることは、スーツを着る世帯数が激減しているという事実です。
今後盛り返す未来が見えないので厳しいですね。
サスティナブル商品を提案してるはずなのに
低価格帯のセットアップスーツとサスティナブルをうたう雑貨系商品がこれからどんどん
増えるでしょう。各社すでに動いていますし、私もサスティナブルな雑貨を絶賛企画開発中です。
スーツ人口が減っているのもありますが、そもそも論で少子高齢化が現在進行形で進んでますので
1点当たりの利益が取れるものをみんなで考えて売っていかないといけないはずなんですが。
サスティナブル商品を提案しているはずなのに、値段詰められすぎてサスティナブルになっていないんです。
企業努力にも限界があります。工場の人件費はあがり、原材料の値段もあがり、国内経費も上がり、
というトリプルパンチ。
メーカーも商談の場を離れればイチ消費者になります。メーカーの給料が増えないのに納品先の
紳士服専門店のお客様からは定期的にお買い物を求められます。この悪しき習慣は本当に無くして欲しいですね。年々紳士服業界は加速度的に厳しくなってきています。そしてメーカーの蹴落としあいが激化します。あと何年この泥仕合をしないといけないのか。
3年後この業界がどうなっているのか、そして私は何をしているのか、想像もつきませんが、私はどうやっても商品企画が好きなので商品開発をしてると思います。
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